天邪鬼の独り言

日記、エッセイ、独り言、愚痴、フィクション、なんでもありのブログです。書きたいことを書きたいスタイルで書いていきます。

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究極のカード社会

 財布の中にはカードが4枚入っている。銀行のキ
ャッシュカード、クレジットカード、小売店のポイ
ントカード、レンタルビデオショップの会員カード。
それと社員証もカードになっている。

 現金が無くとも、一通りの用は足りる程度にはカ
ードが普及している。カードを忘れると現金を引き
出すことができないから(いまどき通帳と印鑑を持
って銀行へ預金引き出しに行くのは、僕の親くらい
だろう)実質的にはカードさえあれば街へ出て、ほ
とんど全ての用が足りることになる。

 カードで直接支払いをすることも、ごく一般的に
なりつつある。そうなると貨幣って何だろうと思う。
通帳に記入された数字が貨幣なのだろうか?我々は
その数字を増やすためにせっせと働いているのだろ
うか?

 貨幣が単なる記号なら、希望の金額分の数字を銀
行で記入してくれれば皆、幸せになれるのにと、ふ
と思う。でもそうなると誰もちゃんと働かなくなる
から、経済は成り立たず、社会は崩壊するだろうけ
ど。

 貨幣は経済的な価値を交換するための媒体なんだ
と思う。そしてカードは個人が価値交換するための
端末なのだ。

 ならば、カードをもっともっと有効活用したらど
うだろうか。買物はもちろん全てカードで支払う。
タクシーに乗るときもカードだ。バスもカード。電
車も同じカードで改札する。

 カードの数字(残高)を使う一方ではすぐに0に
なってしますから、働く必要がある。働く人がいな
いと商品もサービスも買うことができないかし。

 働いた見返りとして賃金をもらうのだが、それも
カードで済ます。銀行振込などめんどうな手間をか
けずに、働いた会社の端末で直接、働いた分の金額
=数字を入力する。残高が減ってきたら働く。長期
の休暇が欲しい人はまとめて働き残高を増やしてお
く。歳をとったとき働きたくない人は、若い内にた
くさん働いて、残高を増やしておく。

 このへんまでは今とほとんど同じだが、雇用の仕
方は変わる。プロジェクトを遂行するための組織は
必要だが、社員という概念はなくなる。プロジェク
トごとに必要なスタッフを募集するのだ。賃金は人
に対してではなく、仕事に対して支払われる。

 たとえば、コンビニの店員の仕事は8時間で1万
円、という風に募集する。契約時間はいちおう決め
ておくが、1日単位か1週間単位で働いた分の賃金
(数字)がカードに入力されていく仕組みだ。

 カードは価値交換装置としての機能だけではなく、
身分証明(ID)としての機能も付加するのだ。そ
れによって就職の際の履歴書や経歴書などは不要と
なる。面接に行って担当者と話しをし、カードで仕
事歴とスキル、そして個人データを確認するだけだ。

そもそも社員の概念で仕事をするわけではなく、プ
ロジェクトごとに仕事に就くわけだから、要求され
るのは、個人の様々なスキルなのだ。評価されるの
はどこに所属していたか、組織に忠誠心を持ってい
るかではなく、仕事を確実に遂行する能力なのだ。


 雇用する人も、プロジェクトのマネジメントの仕
事を選択して、人を採用し監督しているだけで、自
分のポジションとしてそこにいるわけではない。求
人というより、仕事の成果を買うという感覚だ。

 そのカードは世界中で共通になる。カードさえあ
れば、どこへでも行けるし、どこででも働ける。物
質的に豊かな生活をしたい人は、個人の時間を削っ
って働くか、高度なスキルやノウハウ、知性が要求
される単価の高い仕事を選ぶ。

 このような社会では競争はあまり発生しないだろ
うから、変化に乏しい社会かもしれないが、労働と
賃金の関係が透明で公平だから、風通しのいい社会
だと思うが、いかがだろうか?
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