天邪鬼の独り言

日記、エッセイ、独り言、愚痴、フィクション、なんでもありのブログです。書きたいことを書きたいスタイルで書いていきます。

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父が残した言葉を思い出していたら…

夕食にいつもより多目にビール(発泡酒)を飲んだせいか、父が死ぬ1年ほど前のまだ元気だったときに、僕に確認するように言い残した言葉を思い出していた。

久しぶりに帰省して帰る日に唐突に僕に聞いたことは…
「生まれてきて、よかったと思ってるか?」
(実際は方言でしゃべってるので、表現は違うが)

突然、重たいことを聞かれたので、言葉につまったが、
もちろん冗談ではなく真剣に確かめたかったようなので、
まじめに答えた。

「もちろん、生まれてきてよかったと思ってる」

それを聞くと父はとてもうれしそうな顔になり、ほっとしたように重たいことを言い残した。
父の会社が取引先の倒産の煽りを受けて連鎖倒産してから、高校を卒業して
郷里を離れ、美術学校に通っていた7年間ほどは、経済的に大変な時期で、
家の中がごたごたして家族間の諍いが絶えず、その煽りを一番受けたのは自分だった。
父は、一番勉学に励み、青春を謳歌する時期に、僕に大変な思いをさせていたことが
気にかかっていたようだ。当時も今もだが、自分の家庭も持たずにいる僕の人生を心配し、
僕が自分の人生に満足してるか聞いておきかたかったのだろう。

「先に行ってるからな」

話の流れからして、「行く」は、あの世に逝くということだとすぐわかった。

そんなことを思い出してたら、電話が鳴った。
母からだった。
「おばさんが亡くなった」

昨年珍しくお歳暮が叔母から届いたので、礼状を書いたのが最後になった。

心臓付近の血管に動脈瘤が見つかり、手術したとのことだったが、
手術後の経過が悪く亡くなったとのこと。

おそらく危険だから、手術で瘤を取り除くことにしたのだろうが、
もう80歳を超えてるのだから、そのままにしておいたほうがもっと生きられたように感じた。

家族、親戚に関しては、新たな出会いはもうないだろう。
一人、一人と去っていくのみだ。
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