天邪鬼の独り言

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キリマンジャロの氷河

先日観た、NHKの『アフリカ縦断114日の旅』はよかった。

アフリカには20年以上も前に半年ほど滞在し旅したことがある。
だから、番組を見ていても、見知らぬ土地、珍しい土地ではなく、懐かさと同時に、また行きたいという気持ちが強く湧き出て来た。

中でも臨場感たっぷりに思い出したのは、キリマンジャロ登山のシーンだ。

キリマンジャロは現地語のスワヒリ語で「輝く山」という意味だが、その名の通り、頂きの上の方は年間を通じて真っ白い雪と氷河に覆われている。

当時と今では、登山客の数が違い、山小屋も当時より設備が整っているように感じたが、山道や周囲の風景、植生までが変ったわけではないので、見覚えのある景色が多く、自分が登っているような気にさえなった。特に頂上直下、5000メートルを超えた辺りから急に呼吸が苦しくなり、酸素が希薄なのをはっきりと体感したときのことや、標高4700メートルの山小屋の外で観た、満天の降るような星空、というより宇宙そのものを直接観ているように感じたこと。天の河が、はっきりと星でできた河のように確認できたときの感動などを、とてもリアルに思い出すことができた。

しかし、頂上は20数年前とは一変していた。
私が登ったときには、八合目か九合目から雪が積もり、頂上の稜線上は積雪が深く、冬山だった。天候が吹雪だったせいもあるが、気温は零下20度ほどで、手がかじかんで、ジャケットのファスナーを動かすことさえ困難に感じたほどだった。

テレビに映っていたのは、稜線上に出てからも黒い山肌がまだら模様に広がり、かなり遠くに少し残った氷河があるだけの風景だった。

赤道付近に位置し、標高5895メートルのキリマンジャロだが、ここでも確実に地球の温暖化が影を落としている。

このまま行くと、頂上の氷河は今世紀中に完全に消えてなくなり、その結果、キリマンジャロの氷河と雪から流れ出る水がなくなり、地下水脈が枯れ、麓の肥沃な大地が乾燥化すると予想する学者もいるという。

アフリカの最高峰とはいえ、たったひとつの山の氷河が消えた程度でも、大きな影響を及ぼす。温暖化とは、単に気温が上昇するというだけでなく、その結果として、自然環境全体を大きく変えてしまうことにつながる、大変なことなのだ。

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