天邪鬼の独り言

日記、エッセイ、独り言、愚痴、フィクション、なんでもありのブログです。書きたいことを書きたいスタイルで書いていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人はどこから来て、どこへ行くのか?

たしか、フランスの画家のゴーギャンの大作に「人は何処から来て、何処へ行くのか?」
というタイトルの絵があった。

人、現生人類、ホモサピエンスが我々の人類学上の名前だが、
遺伝子(ミトコンドリアのDNA)の分析からわかったことは、人類は皆、兄弟だということだ。

今、この地球上に住む60億人全てが、20万年ほど前に東アフリカに生きていた、ある一人の女性の子孫だったというのだ。

東アフリカに行ったことがある。主な目的なアフリカ最高峰のキリマンジャロに登ることと、野生動物を見ることだった。野性動物を見るためにタンザニアのちょうど人類発祥の地と言われている地域の近く、セレンゲティ国立公園のサバンナに立ったとき感じたことは、野生動物への恐怖でもなく、見知らぬ異国にいる寂しさや心もとなさなでもなく、懐かしさだった。
今流行の表現をすれば「自分のDNAが故郷を認識していた」ということになるのだろう。

この女性は聖書にちなんで「イブ」と名づけられた。

約8万年前に、東アフリカからアラビア半島に、イブの娘たちが旅に出た。
その子孫が数万年がかりで、世界中にちらばったのだ。

私はこの「事実」を知ったとき、非常に驚き、同時に感動した。
我々この地球上に住む人すべてが、たった一人の母から誕生したというのは、まさに奇跡だ。

一番最近に移住したのは、アメリカ大陸だ。
この時期は、言うまでもなく、コロンブスが「発見」するはるか昔、2万年ほど前だった。
東アジアからカムチャツカ、ベーリング海峡を渡って、
現在アメリカと呼ばれる大陸に人類は移住していた。
ネイティブ・アメリカン(いわゆるインディアン)が我々東洋人に似ているのは、そのためだ。

ヨーロッパにも比較的最近移住してきた。
4~5万年ほど前と言われている。
その当時、ヨーロッパにはネアンデルタール人という、我々とは違う種類の人類が住んでいた。

だが、現世人類、つまり我々の先祖の方が革新的で、おそらく、はるかに攻撃的だったため、
現世人類が移住してきた、わずか数千年から一万年後に、彼らは絶滅させられてしまった。

我々の母、グレート・マザー「イブ」は、そんなことは知るよしもないが、
彼女の非常に適応力があり、生命力と繁殖力が強い遺伝子を、
我々すべてが受け継いでいることを思うと、互いに争うことの無意味さを感じると同時に、
その強すぎる遺伝子のために、争いが絶えないことも当然という気がする。

今年は環境の年になる。
北極の氷が解け始め、もう、後戻りできないレベルでの環境異変が始まっているという観方もある。

アメリカ、ロシア、中国などの超大国は、この期に及んでも、まだ資源獲得合戦に血眼になっているが、我々すべてが「イブ」の子孫だという自覚があれば、
もっとましな、平和的な政策を選択しないわけにはいかないと思う。

自己の利益だけを考え、際限のない欲望につき動かされている様をイブが知ったら、
さぞかし悲しむことだろう。

どちらが勝とうが負けようが、彼女の子孫であることに変りはないからだ。

大国の政治家や資産家、投資家、企業家たちが、自分たちの利益だけを最優先した結果、
環境破壊が止まらなくなり、人類が滅んだり、大量死に追いやれたりしたら、
彼らは、「イブ」に対して、また、人類全体に対しても、
最大の裏切り行為、親不孝をしたことになるだろう。

スポンサーサイト

- 0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。