天邪鬼の独り言

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拝金教徒が跋扈する国

村上ファンドの主が有罪になった。
しかも実刑判決だ。
彼は数百億や数千億円もの資産があるらしいが、2年間刑務所で過ごすのギャップの凄さを想像すると、恐ろしいくらいの苦痛と屈辱だろう。
速攻で控訴したが、果たして執行猶予がつくかどうか?

「金儲けして何が悪い?!」

彼が記者に質問した言葉だが、この質問に彼の価値観の本質が現れているように感じる。

銀行強盗が「金儲けして何が悪い?」
と言っても、その質問自体が破綻していることは自明だ。
それへの答えは「手段が問題だ。手段が犯罪(的)なら金儲けは悪だ」と。

村上氏への答えも同様だ。
手段に公共性が感じられない。
とにかく最低限の手間隙で最大限の利益を得ること。
彼の価値観はこれだけだと思う。
そこには、社会貢献や人に感謝される仕事をしようなどということは露ほども感じられない。

「物を言う株主」が彼の持論でありキャッチフレーズでもあるが、自己の利益を最大限にするために「物を言っている」だけの話だ。
会社を良くするためとか言ってたが、彼の言動からそれを素直に信じられる者は言葉の裏の真実や事実を読み取れない人だけだろう。

ホリエもそうだが、彼はいまの日本社会の価値観を体現している。その意味ではまさに時代の寵児だった。拝金資本主義とも言える、とにかく「金さえあれば何でもできる」という今の風潮を実に素直に実直に実行し成功したのがホリエであり村上だ。

収入の額と社会貢献度は比例するとか、人に与えた感動の量と年収額は比例するだとかの戯言で拝金資本主義に大義名分を与える経営コンサルタントなどがもてはやされているが、村上は果たして大衆に感動を与えたのだろうか?ホリエはどうだ?親から受け継いだ不動産を売却した得た巨額の収入を持つ二代目は、多くの人々に感動を与えたと言えるだろうか?株式売買で成功しているデイトレーダーは、多くの人々に感動を与えたのだろうか?出世街道を登りつめ、大手企業の社長になった人たちは、多くの人々に感動を与えて来たから、今の地位と収入を得たのだろうか?仕事は別に持っていて、あるいは乏しい活動費でボランティアやNGOで社会的弱者救済などを行っている人たちは、対象となる人々に感動を与える量が少ないから収入が少ないと言えるのだろうか?

ミュージシャンや作家、アーティストなどは、人々に与えた感動の量と収入は比例するのかも知れないと思うこともある。
だが、感動すら金銭に換算しようとする価値観や感性には辟易するし、そこには、仕事の内容的評価や感動の質への考察はかけらも感じられない。

たしかに貨幣は便利だし大切だし、必要十分なだけ欲しいと誰しも思っているだろう。収入は少ないより多い方がいいという人の方が圧倒的に多いだろうしお金が卑しいというつもりも全くない。

ただ、全ての価値をお金で換算しないと評価できない、わからないというのは拝金主義でしかない。

お金そのものに価値があるかのように言う金持ちは多い。金が神がくれたパワーだとまで言う経営者さえいる。

しかし、貨幣は人が作り出した価値交換のためのシステムであり装置(道具)だ。紙や金属でできた貨幣そのものには、価値はない。貨幣に価値を付与するのは、人々の創造的労働行為だし、貨幣に価値を代替させるという全体の同意と信頼だ。貨幣は価値や経済的力の象徴ではあるが、それそのものの追求を目的にするのは、本末転倒だ。

パソコンとネットを使い、売り買いはモニターに映った数字の増減だけで表されるようになってきているが、貨幣が神だという人たちは、その現象を見て、神は死んだとでも言うのだろうか?あるいは、神は数字そのものの中に居るとでも…?それでは、経済活動はまるでオカルトか宗教だ。

村上とホリエの逮捕自体は、不要だったと思うし、ホリエが言うように、あまりに素直に拝金主義を体現した言動に、既存の支配層が待ったをかけたというのが本当のところだと思うが、彼らに実刑まで課した意味は、行き過ぎた拝金主義に異議を唱えたという側面はあるだろうが、支配体制の本質的な部分を徹底的に逆手に取り、自己利益のみの最大化を追求した彼ら若手世代に危機感を感じたというのが、本当のところではないだろうか?

ホリエが言ったらしいが「天皇制はいらない」という発言が、虎の尻尾を踏んだことになったのだろうと思う。ライブドアと村上ファンドの一連の判決を聞き、逮捕されるひと月ほど前の六本木ヒルズに、右翼の街宣車が「拝金主義の権化ホリエタカフミを糾弾する」という意味のことをがなりたてていたのを思い出した。
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